お尻に合わないサドルは半ば拷問のようなもの。見た目も良くしたいが座り心地も譲れない…自転車乗りの理想と現実の狭間で、多くの尻は痛めつけられています。
そんな中、古くからある革サドルは、使い込むことでお尻の形状に馴染ませる優れものであります。(良いことばかりではなく、最初は硬い+雨天不可)
自重で徐々に沈みんでいきますので、裏側のネジを回し、前後に革を張ることで型崩れ防止+快適性の維持を計る、その繰り返しの過程で自分だけのサドルに仕上がります。
今回お持ち込みのサドルは、お尻に馴染んで捨てがたいものの、複数回の張り調整の結果、革が伸びきってしまったそうで裏側のネジの長さが足りず、これ以上張り調整できない状況になってしまっているとのこと。
お客さまご提案の元、今回は先端をカットして、ネジ固定位置を詰めることで再び張り調整が出来るように加工しました。(元の位置にあった金具穴が気になりますが、このままで良いそうです)
セラアナトミカ・ブルックス・セライタリアなどのレザーサドルの加工が必要でしたら一度ご相談ください。出来る範囲で対応させて頂きます。