大人の事情で、靴のパーツに合皮が組み込まれている事があります。今回は履き口のパイピングだけが合皮で、本革で巻き替えました。
合皮は寿命の短い素材ですが、反面製品価格の抑制に繋がる場合もありますので、一概に否定はできません。
ですが靴に対して劣化合皮パーツが多ければ多いほど「修理金額が購入価格を大幅に上回ってしまう」「修理したとしても予後がよろしくない」そういった問題に直面します。
時に「消極的に」ですがお客様を説得することもあります。それでも思い入れのあるお品で熱意をぶつけられて逆に説得されることも…。(絶望的な状態ならさすがにお断りしますが)
何が正解かはわかりませんが、与えられた条件下で最大限努力することにしています。
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